首都圏です。

スタートアップとサービス作り

家族と距離

昔に比べて核家族化が進み、大人数所帯は減った。祖父母の頃の話を聞くと、子供が多いので場合によっては伯父伯母と年が近いことがあるらしい。今だとあまり考えられないけれど。兎にも角にも人数が多かった。家族、親戚一同の。今は、だいたい4人が提携サイズ。

家族も一集団の組織と見たときに、管理しやすさは圧倒的に現在であるような気がするけれど、家の数で考えるとそうなるのだが、一緒にいるかいないかというのも大きい。つまり「距離」という因子が加わった。

極端な話かもしれないが、源頼朝義経は兄弟(母親は違うが)は大人になって戦場で会う、ということをしている。離れていると兄弟という意識が希薄になる、というのは恐らくあっている。「遠くの親戚より近くの他人」ということわざがあるのだから。

この「距離」は曲者だ。しかし技術の発達や人間の心理変化によって、この「距離」を超えられる時代になってきているような気もする。私はこの「距離」を超えたいのだけど、どこに課題を設定していいのか迷い中・・・

家族とIT

高齢には難しいと思われていた家族コミュニケーションにおけるITは作り手の思い込みなのではないかと思う。

結局やるかやらないかは能動的に動く「理由」だ。最低限が概ね満たされている日本において、機能を増やすことより削ることの方が作り手として勇気がいるのだろうけれど、それができたものはやはりちゃんとアクティブになっている。

私も自分の両親たちはスマホは買わない。なのでLINEは使えない。グループLINEがあれば便利だと思っていたが、無理だろう。そう思ってキャリアメールはずっと残しておいた。「買おう」と伝えることもなかった。

しかし、結果的に両親は勝手にそれぞれの事情で手に入れ付加機能(スタンプや絵文字)を使いこなし、写真を送ってくるようになった。(しかしまだインターネット上でクレジットカードを登録することは抵抗があるし、面倒らしい。なぜなら店で購買するという消費行動が時間的にも可能でコミュニケーション欲求的にも満足度が高いので能動的にそこに費やす理由がないのだ)

離れて暮らすことが当たり前になった現代において、ITは欠かせない。しかし、家族をターゲットとしたプロダクト開発は難しい。

プロダクト考える時にセグメントでユーザを分け、ターゲットを決めることが多いと思う。その時によく用いられる要素として年代や性別、在住地などがあり、確かにこれらは行動に影響を大きく及ぼす。しかし、家族をターゲットとした時というのは年代も性別も住んでいる場所も、全部ひっくるめて考えなければならない。だから難しいと思う。

しかし、家族は成長するのだ。家族のために。そのポテンシャルをどう予想するのか、がポイントな気がする。これはまた別の投稿で書こうと思うが、家族の歴史はとても面白い。それを受けて、近々未来の家族図を予想したみたいと思う。

 

家族とロープ

 

家族というのはどこかアンタッチャブルな感じがするものだ。そしてどこか絶対感というものがある。これは血縁に限ることではなく、その形態が作る強さのようなもの。

一本の透明のロープが枝葉に分かれ、その枝葉は誰か別の家族(親類)が持っている状態となる。そのロープを誰かが引っ張るとその振動が響く。生まれた時はそんなこと知らないけれどいつの間にか持っているロープは手にしっかり巻きついている。そういう仕組みだ。後から入ってきても同じだ。ロープを渡されて持った手からは離れない。

生きている間、ロープは手放すことが基本的にはできない。手放したとて持っている感覚までは手放せない。そういう絶対感。不思議な共同体。それに、私はすごく興味を持っている。

 

記憶に残るいい仕事は紙一重

スタートアップは常に余裕がない。人も足りないしお金もないから知恵をしぼるという方向になると思っている。

潤沢なアセットのないスタートアップが顧客にとって記憶に残るようないい仕事をするとき、それは少し賭けに近いような気がする。答えの見えたものに対して粛々とやるのではなく、答えを探しながら仕事をなしていくと思うからだ。

もしかしたら最高の体験を得られるかもしれない。でももしかしたらただお金を無駄にするだけかもしれない。

スタートアップは常に矛盾に生きている。新しいことをやるというのは、答えを作るということだから、成功なんてそれは約束できない。でも、「できません」とは言わない。やれると信じている人たちだから。(であって欲しいと私は思っている)ただいつだって失敗と隣り合わせにいる。失敗は顧客にとって信頼を失うことに近い。

できるとといえば、人もお金も答えもない中で知恵を絞り、周囲に協力を仰ぎ、持ちうるもの総動員してプロダクトなり、価値なりを作っていくこと。なんでこんなに大変なのに手を出してしまうのだろうなあ。その気持ちは言葉ではなんとも説明しがたい部分を持っているような気がする。

スタートアップが応援者を見つけるとき、無くすとき

ついこの間のこと。私はとある人探しのためにwantedlyを登録した。もともとfacebookを連携するのがあまり気が進まなかったので手をつけていなかったのだけど、無事にその人も見つけられたし、実際に会うこともできた。目的も終わったし、登録を削除しようかと思っていたら、スカウトメールが1件届いた。IoT系のスタートアップだった。ちょっと気になっていたのでクリップしておいたのを忘れていた会社だ。開いてみると代表の方からのメッセージだった。恐らくwantedlyではよくある話で要は「気軽に一度お話ししましょう」ということでした。

私は自分の今の現状や自身もサービスを世の中に出すために動いていることを書いた返信を書いた。しかし、それ以降その会社から返信が来ることはなかった。(私も貴重なスタートアップのお時間をいただくのは申し訳ない、って確かに本文に書いたし)

私は目的は人探しだったのでスカウトメールは受け取らない、としていたので他の会社はわからないが、もしかしたらこれは当たり前なのかもしれない。相手に期待しすぎているんだなと思った。社会を何かしらで変えていきたいという共通点があると思っていたけれど、そんなことはなかった。でも、ちょっとがっかりしている自分がいた。その会社のことは気になっていたが、普通よりも気持ちが下がってしまった。その商品を見つけたらこの件が浮かぶだろう。何かしらで繋がった人に印象を落とすような形は戦略的にももったいない。

スタートアップってもちろん法人なんだけど、人が少なくて発信度合いが高いから、なんとなく人っぽさを強く感じるのだよな。

 

なんだかなとちょっと思ったけれど、まあ、いざこれは、という出会いのためにあったということにしておこう。 

しばらく仲間探し続けていこうと思います。私は、プロダクトを中心に放射状に広がっていく世界を、信頼関係から始めたい。仲間とも、ユーザとも、支援者とも。

 

 

VCに会いに行ってきた話。

実は先日とあるベンチャーキャピタルへお邪魔してきました。アポを取って、お時間をいただき自分の考えているプロダクトの説明をして色々とアドバイスをいただいた。

 

そもそもベンチャーキャピタルとは何かというところはネット上にたくさんあると思うので置いておくとして、どうやったらアポが取れるか、というと今の時代、とてもオープンでシードのベンチャーキャピタルはかなりハードル低く受け入れてくれています。サイトでも、twitterでも、情報は探せば探すほどある。プロダクトを作ろうと強く意識し始めてからはどんどん見つかる。

 

私は誰かの時間をもらうことは結構躊躇する方で、アポを取ってから行くまでの間はどうにかそのアポ時間が相手の無駄にならないようにと願いながら準備をし、簡単ではあるけれどkeynoteで資料を作って持って行った。結果的に良かったと思っている。資料がなくて空で話すなんておそらく無理だし、正直これでも足りなかったなと思っている。甘かった。

 

「アイディアレベルでOK」というのは、手ぶらで来ていいってことじゃなくて、「アイディアレベルを完璧に伝えられる準備してきて」ってことだと思って良いと思います。優しい言葉に甘えすぎてはダメ。自分への反省も込めて、先方はガチのビジネスとしてベンチャーキャピタルというお仕事をされているということを意識して伺うのが良いなと思います。私は自分の考えていた構想がうまく伝えられなくて、途中で諦めてしまったところがあった。その時点でダメだった。

丁寧に色々な助言をくださったり、業界や世の中の流れは理解されている、との言葉ももらったけれど、課題の深堀りが甘いということを強く意識し、私の中でもう一度練り直しフェーズに戻った。

一発で「やりましょう」なんてことにはならないと思っていたし、ベンチャーキャピタルの方もそうおっしゃっていた。負けないで進んでいこう。本業が忙しい、は本当にいいわけ。頑張ろう。

 

仲間はどこにいる?

最近、一緒にサービスを開発してくれる仲間を探していろいろな人に会っています。とは言っても、「一緒にやりましょう」とは言っていません。なぜなら、やっぱり初めは信頼構築からだと思うからです。

相手にとっての私、私にとっての相手。それぞれどんな人かもわからないのに、スタートアップという極めて密で狭く、少ない人数で動く場にお互いに良い感情を持てるか、というのはとても大事です。

一人でやるのか、仲間とやるのか。それはいろいろ迷って仲間を探すことにした。いわゆる共同ファウンダーを誰にするかという問題が一つ。そしてサービス開発を一緒にやってくれる仲間を誰にするかという問題が一つ。

私はできたらコーディングをやったことがある人、もしくは仕事でなくても自発的に学びに行ったことがある人が良いなと思っています。なぜなら、システムを作る大変さを知っている人は、作る人をリスペクトできると思うからです。

コーディングをしたことがあることが偉いとか、そういうのではなく、ITを商品とするのでこのように考えています。スキルというより、探究心。そのプロダクトを知りたいと思うか、というところなのだと思います。

ITは間違いなくインフラになっています。これまでインフラと言ったら電気、ガスといったものですが、これらの作り方は一部の人しか知りえません。が、ITはめちゃめちゃオープンです。インターネットにつながる人であれば誰もが手を伸ばせば作り方を知ることができます。

何か脱線しそうだったので、戻りますが、まあまあ書いてしまったので実際に私がやっている仲間探しの話はまた次回。

興味がある方はTwitterでDMいただけると幸いです。UI/UXに想いのある方、iOSエンジニアリングで新しいことをやりたい方、一度お話しさせていただきたいです。ご連絡お待ちしています。