家族と進化論
同棲をしたり結婚をして一緒に住み始めたり、相手の家族や自分の家族と同居することになったりした場合、その家の文化や常識が全く同じだった、ということはほぼないだろう。バスタオルは毎日帰るのか、トイレのふたは締めるのか、外食の回数、ご飯に対する考え方、ものを贈り合うのかなど細かいことを言い出すとキリがないほど。
文化の違いが融合できると、もしくは新しく作れるとその共同体はうまくいくが、そうならなければ緩やかに(もしくは激しく)消えゆくことになる。ダーウィンは進化論で
最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることが出来るのは、
変化できる者である。
と言っている。生物と家族は少し似ていると思っている。変化に対応できないと、その家族は壊れてしまう。琴線に触れる部分を共有できないと共存して生きていけない。こだわりを変えていけるのは生き残るためには有用だ。(こだわりがないことは似ているが、これは別の意味で生き残れない)
たまたま近い文化の家族が一緒になれることと、そうでないことがある。
個人的に幸せな順で考えると、
1.異なる文化×変化に対応できる
2.似ている文化×変化に対応できる
3.似ている文化×変化に対応できない
4.異なる文化×変化に対応できない
だろう。あくまで個人の主張であるが、1が2より上なのは広がりの可能性があるからだ。
家の文化というのは生まれて一番初めに、そして長きにわたり醸成され身に染みについたものである。だからこそ、個人は「変化に対応できる」という能力を身につけなければならない。家族の話に限らないかもしれないが・・・