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スタートアップとサービス作り

選ばなくていいことを選んでみるー【読書録】あなたの人生は「選ばなかったこと」で決まる/竹内健蔵

 交通経済学、公共経済学の専門の竹内健蔵さんの本。

この本は要は「機会損失」や「逸失利益について考えてみよう、って本でした。

 機会損失は簡単に言うと稼ぎ損ない、儲け損ないのこと。分かりやすいのは材料とか商品在庫がなくてお客さんに売れなかったとか。

逸失利益本来得られるべきであるにもかかわらず、債務不履行不法行為が生じたことによって得られなくなった利益。本の中ではデートをすっぽかされたことなどが分かりやすい例として紹介されている。(バイトを断ってデートに行ったらデートをすっぽかされた。本来だったら稼げたのに、のような)

これを読んだ時に、スタートアップにこの考え方を活かすと良いのではないかと思った。スタートアップとスモールビジネスは違い(どちらが良い悪いではない)、継続的急進的な成長をする。その背景にはイノベーションがある。スタートアップはイノベーションを起こし、社会を変える。「新しいものを作る」か「今あるものを新しい使い方をする」とか「急激に捨て去る」などの様々なアプローチがあるが、何れにしても今社会に馴染んでいないものを社会に出すのだから、はじめから「うん、いいね。使う使う」と全員がなりにくい。

スタートアップのホームページを見ると、こんなことに困っていないですか?と例を挙げ、自社のプロダクトのよさを語り、機能の紹介、そしてコンタクトはこちらへ、とスクロール型のページが多い。この中に「選択しなかったことの未来」としてプロダクトを見せるのもひとつありなのではないかと思った。

特に、今はないものを始めるのであれば、カスタマーは実は困っていないことが多い。「あなたたちは困っていないと思う。だからあえて選ぶ必要はないのかもしれない。でも(我々の商品を)選択しなかった未来は普通だ」と言うメッセージも案外いいのかもしれない。

 

これはリクルートが提供する結婚式場探しのサービス、ゼクシィのCMのコピー。少し前に話題になったのを思い出した。

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ゼクシィCM 2017

これに近い感覚かも。選ばなくていいことを選んでみる。その感覚。それがもっと広まったら良いと思ったのでした。

 

毎日書くのは難しいなあ・・下手な文章ですみません。それでは。