首都圏です。

スタートアップとサービス作り

起業をするなら「仕事を辞めずに始めた方がいい」と「退路を断たない方がいい」の違い

続ける人が偉い、と書き残して2ヶ月書かずに過ごしてきたことを反省しつつ、思うところがあり書き残す。

とあるベンチャー(スタートアップではない)の代表の方が

「起業をするなら仕事を辞めずにサイドプロジェクトとしてやった方がいい」

と某SNSで書いていた。

 

その某SNSでまた別の経営に携わる方が

「起業をするなら退路を断たない方がいい」

と書いていた。

 

たまたま立て続けにこれを見た私には一つの違和感が。これは似て非なる言葉。

 

「仕事を辞めずに始めた方がいい」→「なるほど辞めないにしよう」というのはもう少し踏み込んだ方がよさそう。なぜなら人は全て個別の前提を持っていると考えた方がいいからだ。そして人は自分の前提、特に成功体験を元に語りがちだ。

「仕事を辞めずに始めた方がいい」を包括するのが「退路を断たない方がいい」だと思う。退路を断たない、の一つのHOWが「仕事を辞めない」である。後者の方がより個人の前提を広い視点で語っている。(一概に広いのが良いと言っているわけではない。狭く絞った提言の方が響きやすい特徴がある)

 

退路を断つな、というのはどういうことか。

それを考えればおのずと答えは出てくる。心の安定のため、生活の安定のため、ということであればすでに多くの資産を持っている人や例え一度サラリーマンを辞めたとて戻れる自信やスキルのある人は別に退路を絶ってはいない。仕事を辞めてもいいのだ。

 

情報発信されるたくさんのHOWをそのまま読み込んではいけない。

HOWは一番楽な考え方だ。物事の課題はWHAT→WHERE→WHY→HOWの順で考えるのが難しい。「人が足りない」という課題に対して「じゃあ採用にしよう」は楽だけどその方法があっているかは分からない。「そもそも"人"が足りないんだっけ?」と考えるのがWHAT。

 

なんか色々書いたけど、言いたいのはこれだけ。

起業をしたい、サービスを作りたい、事業を起こしたい。そう思った時、まず始めるのは「自分の前提の整理」だということ。人のアドバイスはその人の前提で成り立っていることを忘れてはいけない。

もしも自分の前提の中で、別に心配なことがなければ始めたらいい。行動が一番得るもの多いって、長い間の人類の歴史が物語っているから。